オニバス
スイレン科
神出鬼没とでも言いたいような現れ方
二年前に夥しい数の花が咲いた池は今年は葉すらもなく
その近くの池では水面を覆うように葉が出て
花が咲いた
ここでここまでの開花は見たことがなかった
長い間眠る種子は
いつどこでどんな状況で目覚めるとも知れず
顔を出した花をただ追いかけるのみ
未だにいつが最大に花開く時間なのかわからず
これが全開の姿ではなかろうとは思うのだけど
また頃合を見て訪れることにしよう
二年前水をかなり抜いた池で
狂ったようにいくつもの花をつけたことがあったけど
ここまでの開花は今年も無理のよう
二年前の花いっぱいの記事
オニバスの葉の上を歩くバンの幼鳥
魚を咥えたカイツブリの幼鳥
白い花はヒシ
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・・独り言・・
長いようで短くもあり
短いようで長くもあり
13年の月日が流れた
敷かれたるレール途切れて行く路に
われのみに笑む花もありなむ
ささやかに花を追いかける楽しみがあるからこそ
なんとか歩いて来られた気がする